永遠のカピタン



ピチョット、事実上の代表引退ってことで、ご存知、アルゼンチンでラグビーといえばESPN+で、ラウル・タキーニ氏と<特別>枠でのインタに応えています。映像がサイトにあがってくるのも普段より早かったわ。記事のほうも別途インタを行ったとこやらあっちやら、いつもそこら中に出てますのに、最近こういう記事って、しゃべった言葉をそのまま載せているわけじゃないってことに気付いたので、インタを直接訳すなどという無謀なことを始めてしまった今朝。今、後悔してます。よく聞こえなかったところとか、ところどころ丸めてしまいましたが、嘘や誇張はないはず。(一体何に対して言い訳しておるのだろうか・・・(笑)) 

あまりに長くて、新しい代表に対して思うことと、先日UARの人と一緒にニュージーランドでトライネーションズ参加の話をしてきたところと、アルゼンチンラグビーのプロ化についてのところはぱっくり割愛しました。トライネーションズ参加の話は前向きになっているようで次のW杯頃に初参加できるかも。(それまでにチームが仕上がっているかしら?)


アグスティン、今日は来てくれてありがとう。
(W杯での様子をビデオで見て)感動で鳥肌が立ったんじゃないか?
−そうだね。懐かしい。いいもんだね。

先日の試合ではグランドの外で、テレビの解説をしてくれたわけだけど、グランドの中にいるより大変だった?
−何かやったり、いろいろと話したりできてよかった。あっという間だったし。
あっちへ行ったりこっちへ行ったりしていたかと思ったら、コメントする立場になったりでへんな感じだったけど。ただ見ていたら、ナーバスになったりドキドキしたりだったろうけど、おかげで冷静に試合を見られたよ。

8月には南アフリカとの重要な一戦がヨハネスブルグであるね。出場するかどうか決まった?
−うん。今週(それを考えていて)、残念だけど南アフリカ戦には出ないことにした。ずっとこのことを考えていて、家族、僕の妻とも話し合った。結局、体力的にも精神的にもそういう状態じゃないという結論に至ったよ。代表の存在は大きくて、とても軽くは考えられない。今年の試合を終えて、ラシンでは少ししか試合に出れなかったけど、本当に自分がやりたいことは何なのかとずっと考えていた。代表のことって、僕にとってはいつも特別なことで、すごく感傷的になってしまう。カミセタを着るということは国を背負うことだし、代表として戦うことは十分な敬意を払うべきことなんだ。それを考えると、今の自分じゃダメだって感じがした。自分に対しても家族に対しても、もちろん代表の仲間たちに対しても今の自分は期待に応えられないだろうと思った。だから、そうタティに伝えた。彼は信頼のおける友人でもあるしね。よく分かってくれたよ。100%じゃない状態で戦うことが自分に多くを与えてくれた代表に対する敬意を欠いているっていう気持ち、そういう状態では出られないってことを分かってくれた。

だけど、今のチームには君のような存在が不可欠なんじゃないかな?フアン・マルティン・エルナンデスも欠いているわけだし。
−これはあくまで僕が思うことだけど、代表が必要なのは別の選手じゃないかと思う。前に言ったことなんだけど、一つの時代が終わったって考えに変わりはないんだ。正直にいうと、もう代表でプレイしないってことに胸が痛んでる。代表は自分の一部なんだからね。この4年プレイしてきて、今は33歳。長い間毎週土曜日にはぶつかり合いだし、その上代表のためのに戦う。たぶん、もうこれ以上できることはないと思う。今、代表は新しいサイクルにいる。2007年の代表を作った選手に頼る局面ではないと思うんだ。

この前の試合結果に不満に人たちもいたね。
−当然だろうね。試合の後に言ったけど、W杯で3位だったんだ。みな期待するさ。
普通の人たちは、分からないことなんだ。当然だろうけど。ものごとにはサイクルがある。オーストラリア大会での大敗の後、マルセロ・ロフレダの2004年からのサイクルが始まった頃は負けてばかりだった。
ところが、2007年の結果がとても良かったから、皆、それを基準に考える。残念ながらスポーツってそういうものだ。試行錯誤を繰り返して、いろんことを試してみるのは何の問題でもないんだ。2007年のレベルにもそうやって達したんだよ。

代表の過渡期はどれくらい続くだろうか?
−しばらくは続くと思うよ。

長くかかる?
−うん。長くかかると、僕は思う。だからのんびり構えてないとダメだよ。

君の事に戻ると、今後はどうするの?
−正直言って、分からない。プロになって11年、初めて、分からないって状態だ。

選手は続けるんだろ?
−分からない。まず、代表のことを決めなきゃならなかったけど、決断するのは大ごとだった。自分の状態についてよく考えなきゃならなかったし。今朝、スタッド・フランセと話をして、来シーズン来て欲しいと言われた。けど、そうするなら心身ともにいい状態でないといけないし、それにはまずゆっくり休養する必要がある。そんなわけで休暇の身だ。十分回復しないと、もしスタッド・フランセに戻るなら欧州カップもあるしね。

代表のことに戻ると、これで引退ということ?
−僕としては、もうこれで終わりだ。できることならばアルゼンチンで最後の試合をしたいなと思うけどね。CASIのグランドでもOKだよ。でも、こうできたらなぁって夢みていることを言えば、来年の6月頃、イギリス代表あたりに来てもらって、ここで引退試合ができたらいいなと思ってる。できるかな?

もちろん。体力次第だよ。代表では何試合戦った?
−70いくつか。

70といくつか。もう一度戦いたい試合は?
−あのセミファイナル。

南アフリカ戦?
−そう。

みんなそういうね。なぜだろう?
−なぜって・・・、リベンジの機会だから。栄光に満ちていて、世界チャンピオンになれると信じて挑んだ試合だったからね。

今日はどうもありがとう。南アフリカで会おう。
−もちろん!(インタ中で、南アフリカ戦の解説をタキーニ氏に頼まれて受けているので))


いま、とりあえずもうアップしようという状態で、ちょっと力尽きているんだけど、カピタンにはとにかくもうゆっくり休んで欲しいと切に願っちゃう。短髪・髭面をさっぴいても、この1年で恐ろしく消耗しているような気がするの。見てても分かるし、本人もいろんなところで話しているけど、昨年の大会に注いだエネルギーって端で見ているよりも大きいものだったんだと思う。そして、南アフリカに負けたことは、まだまだ、ひょっとして一生、過去じゃないんだろうな、この人にとっては。

選手を続けてくれれば、ひょっとしてまたその勇姿を拝めるのかもしれないけど、もう今はスタッド・フランセに行ってくれ、エルナンデスと戦ってくれとも言えない。とにかく、十分休養してね。ずっと愛してるよー。カピタン